シネマ座の怪人

映画館に住みたい

ぼくも もう いかなきゃ……!

ポケットモンスター』という作品は、他の多くのゲーム作品同様に、これもまた多くの影響を当時の流行の映像作品から受けています。中でもファンの間で有名な話の一つが、『スタンド・バイ・ミー』。第一作(初代)での主人公の家のテレビを調べることで、その説明文を確認することができます。

おとこのこが 4にん
せんろのうえを あるいてる…
ぼくも もう いかなきゃ

有名なあのシーンですね。ちなみに、この説明文は、主人公の家のテレビでしか確認できません。
ポケモンというゲームは、小さな何もない田舎から旅を始めて、ゲームの世界を一周回り、強敵を倒し、目的を果たすと、一旦家に帰ってくる構造となっています。まさに映画と同じ構図なんですね。非常に感慨深いチョイスです。

ちなみに、本作リメイク版の『ファイアレッドリーフグリーン』で女主人公を選択した際は、"黄色いレンガ道を赤い靴で歩く女の子"に映像の説明文が変わります。ほぼ確実に『オズの魔法使い』でしょう。こちらも「冒険を終えて家に帰る」作品がチョイスされています。

主人公の家のテレビには、少年少女が無事に家へ帰る願いが込められているのか?

ところがこの仮説は『金・銀』バージョンで見事に覆されることになります。本作の主人公の家のテレビで確認できる説明文がこちら。

テレビで えいがを やってる!
おとこのこが ふたり たびしてる
きしゃのまどから ほしが みえる……
……ぼくも もう いかなきゃ!

最有力候補は『銀河鉄道の夜』。やはりこちらも冒険の物語が選ばれているのですが、仮にこの作品が『銀河鉄道の夜』だとすると、2人の男の子が町から出て、1人は帰ってこない作品です。なんということでしょう。
ライバルとなる人物に帰る家がない事を示唆しているのだとしたら、心当たりがない話でもないのですが、それは非常にツライ話なので、ただ単に旅をテーマにした映画が選ばれたとのだということにします。いいですか?いいですね!?

……さて、話を『スタンド・バイ・ミー』に戻しましょう。例の本作を思わせる文章はポケモンファンにとっては非常に思い出深いものでして、今年2月27日に公開されたポケモン生誕25周年を祝う動画にも線路の上を歩く4人の男の子が登場します。

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【Official】Pokémon Special Music Video 「GOTCHA!」 | BUMP OF CHICKEN - Acacia - YouTube

ぶっちゃけ泣いてしまったガチファンも多いのではないでしょうか?

 

ところで、ワタクシ、ポケモンファンの皆様にお尋ねしたいことがありまして。

 

スタンド・バイ・ミー』、ちゃんと見たことありますか!?

 

本日(5/28)、金曜ロードショーにて、夜9:30から放送ですよ!さぁ、デュエルスタンバイ!!

#いただキネマ の編集方法

どうも、シネマ座です。昨日公開させていただいた、#いただキネマ ですが、皆様の協力あって、たった1日で500件近くのお店が投稿されており、しかも多くが暖かいコメント付きなので、ホクホクしております。ありがとうございます。

とはいえ、システム上、編集の仕方がわかりにくいのか、映画館の中に飲食店が入っていたり、アイコンが変更されている場面が時折見受けられたので、編集時の注意点を少々まとめましたので、よろしければご一読ください。(画像はPC版の編集画面です)

 

「伝えたいことは3つある…ジャンル分け、登録内容の確認、登録基準、コメント。いや4つだ」

 

①ジャンル分けについて

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現時点では暫定、上記画像の通りで運用しています。場所を登録する際、一番注意していただきたいのがこの点でして、非常にわかりづらいのですが、追加を押した際、項目の左、青いラインがついているところにお店が追加されるようになっています。下の画像の場合は「オススメ【グルメ】」に追加されます。うーん、わかりづらい!

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なお、アイコンの色は、基本は均一スタイルにて編集しておりますので、変更すると全体に影響が出てしまうため、アイコンの設定は触らないようにお願いします。

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例外として番外編である「国外」ジャンルのみ、アイコンを登録場所ごとの個別指定設定にしていますので、こちらは、映画館やレストラン、バーなど、それぞれ設定していただけるようになっています。ご活用ください。

 

②登録内容の確認について

登録後は、内容の確認をなるべくお願いします。

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レイヤーの右、タテに3つ並んだ・をクリックすると、「データビューを開く」ことができます。ビューを開くと、一覧でお店の名前と説明を確認することができます。時々、お店の名前と説明が反対になっている地点がありますので、できれば少しチェックしていただけると、こちらで修正の手間が省けますので、ありがたいです!(気づいたらある程度直すようにはしています)

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③登録基準について
お店の登録基準については、余白があるほうが面白いと思うので、厳格なルールをもうける気は今の所ありません。悩んだ際は「常識の範囲内で行けるお店」「誰かの役に立つ情報」このあたりを基準に判断していただければと思います。「映画館から歩くにはちょっと遠いけど、ここは外せない」なんてところも沢山あると思うので、そのあたりはしれっと共有していただくと良いと思います。

 

④コメントについて

すでに沢山の温かみあるコメントで多くのお店をご紹介いただいており、なかなか読みごたえのある地図になっています。さすが映画好きがオススメするだけあって、「早く出てくる」「近い」「〇〇の映画に出てくる△△が食べられる」など、特化した内容も見受けられ、かなり良い感じ。

こちらは、サンプルとして「塚口サンサン劇場提携店」とだけ初期登録の際に入力していたお店なのですが、いつの間にか、メニュー紹介と、割引内容までもが追記されておりました。仕事できすぎでは?

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そういうわけで、コメント記入の強制こそいたしませんが、オススメのお店を紹介される際は、ぜひ、一言でも良いのでコメントも入れていただけると、より一層、皆様で楽しく利用していただけるのではないかと思います。

 

それでは、皆様、引き続き、どうぞよろしくお願いします。

 

いただキネマ! - Google マイマップ

映画館周辺のグルメマップを作る

どうも、シネマ座です。昨日、ふとTLに流れる「映画館周辺でご飯を食べられる店のまとめがあったらいいのになぁ」というつぶやきが目に止まり、「それならGoogle Mapで作れへんかな」と思ったので、早速作ってみました。

 基礎情報として、全国各地にある560館の映画館と、編集見本として、西のレジェンド、塚口サンサン劇場の提携店を入力してみました。

(なお、この560館は2021年2月8日時点でMovie Walkerさんに掲載されていたデータを資料にさせていただきました。大人向けの桃色な映画館は含まれておりません。)

 

編集権限をどうするかはかなり悩んだのですが、やはり、集合知というものは頭数が多ければ多い方が充実すると思うので、とりあえず、映画好きの方々のモラルを信じ、2月中はだれでも編集できる設定にして一旦様子を見ることにします。

(なお、2月中でもイタズラ等を発見次第、編集権限に制限をかけさせていただき、一部の共同編集者のみ編集できるように方針を変更させていただきます。)

 

映画館や飲食店に行く頻度が減りがちな今だからこそ、お気に入りのお店を応援する意味でも、共有などしてみませんか?

 

▼閲覧・編集はこちらから

いただキネマ! - Google マイマップ

Googleのアカウントをお持ちの方なら、誰でも編集していただけます。

iPhoneiPadなどiOS端末では、google mapアプリによる閲覧は出来ますが、マイマップの編集ができません。編集時はブラウザ版かパソコンをご利用ください。

★追加する時は追加先のリストにご注意ください。時々、映画館の中にご飯屋さんがはいっています!!

 

余力があれば、お店を追加するだけでなく、こんな感じでオススメメニューや映画好きに刺さる推しポイントなどをコメントに入れていただけると嬉しいかもだ。

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▼何かあればTwitterよりご連絡ください

シネマ座 (@TKH3D) | Twitter

  

吾輩は美味しいカレー屋が知りたい。

『テネット TENET』のお守りを作る

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作中で印象深い、例のお守り製作の忘備録。

 

◆材料とうんちく

ワッシャーにも見えるドーナツ状の金属は、イギリス統治下のインドで流通していた1パイス(PICE)硬貨(1943-1947)。映画本編で使用されていたのは1943年製。『英国王のスピーチ』で描かれた、ジョージ6世が統治した時代のもの。歴史を感じますね。

なお、1947年にインドが独立してからは、同時に建国されたパキスタンでも類似の穴あき形状の1パイス硬貨が鋳造されはじめます。こちらはデザイン違いとなっており、国旗と同様の月と星が硬貨にあしらわれています。通販などで購入される際は要チェック。

余談ですが、「パイス硬貨」は遡る事、ビクトリア時代(1837-1901)の英国領東アフリカでも使用されていました。こちらは穴のないまた別のものですが、名前から伺えるその影響力や、恐るべし、大英帝国

 

◆材料がきた

さて、昨年、前述のコインをネット通販にて注文するも、年明けに販売元が音信不通となり、カード会社より返金を受けました。この事をTwitterで嘆いていると、なんと親切なフォロワー様よりコインを譲り受けることになりました。しかも紐まで…… ありがとうございます!!

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◆銅貨を磨く

材料をお譲り頂いたからには、本気を出さねばなりません。まず、硬貨の汚れを落とします。

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(左:After 右:Before)

タバスコやケチャップにつける技もありますが、今回は定番の酢を使用。5〜10分つけおくだけでかなり色は明るくなります。

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どうしても取れない黒ずみには重曹と歯磨き粉を使用しました。が、本来、古いコインをコレクションする場合は、汚れを落とさないのが通例です。磨く過程で表面に傷がつく事、付着した汚れそのものにヴィンテージとしての価値があることが理由です。

でも今回はストラップ作るんだ。

そんなの関係ねぇ!!

▼ということで、頂いた紐を通して完成。

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▼さ〜て、本編と比べてみるか……

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ちょっと磨きすぎた気もするけれど……

 

完成度高けーな、オイ!!

 

👍👍👍

夏はやっぱりポケモン映画だ「ミュウツーの郷愁」

8月22日。公開からもはや1ヶ月以上たっておりますが、ようやく『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』を見にいってきました。まだ劇場入場者特典のポケモンカード受け取れました。ほんと、すごい数を用意していますよね。他の映画(特にめっちゃかっこいいポスター配るやつ)は見習って欲しいものです。


それにしても、普遍的なテーマというのは、時代を越えても心に響きますね。このテーマで映画作って、悪いものができるはずがないんですよ。


それでは、ここからは鑑賞済み前提のがっつりネタバレ感想をお送りします。


ミュウツーの逆襲』という作品は、子供向けアニメーション作品でありながら、

なぜ自分は生まれたのか。
なぜ自分は生きているのか。
なぜ自分はここに在るのか。

そうした生き物の”個”の在り方に対する疑問と、

なぜ生き物同士争うのか。
なぜ”同じ”生き物同士争うのか。
なぜ争い続ける必要があるのか。

そうした生き物の”種”のあり方に対する疑問が、分かりやすく提示されています。

後者の”種”のあり方に関しては、これそのまま「戦争」のお話なのですね。同じ生き物同士、本当に争わなければならないのか。

例えば「ミュウとミュウツーが争い続ける限り、コピーと本物は戦いをやめられない」との台詞がありましたが、もし「国と国が対立した場合、個人も対立しなければならない」のでしょうか。ピカチュウニャースの選択が答えです。ピカチュウは自らの手を挙げない決断を。ニャースは相手の痛みを想像し思いやりを示しました。更には月を愛でるその心を風流と呼び、出自が違えども「文化」で繋がれることも示します。

今、我々を取り囲む情勢に当てはめても、なんだか当てはまる気がするのです。


まぁ、とにかくね、テーマが良い。
良すぎるんですよ……


ただ、これ、ここまでだと『ミュウツーの逆襲』の感想でもあって『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』特有の感想ではありません。


ここからはポケモンガチ勢のスイッチを入れて2作品を比較していきましょう。

先に申し上げますと、鑑賞後の勢いに任せてこの文章を書き始めた現在は、まだ評価に悩んでいるというのが正直なところですが、どちらかというとアリ寄りのアリです。


まずは、おそらく議論になる一つの点…… 原作完全版で追加された「アイツーのエピソード」*1 はカットして正解だったと思います。クローン問題を追求する上では必要エピソードですが、元々のメインテーマだけでボリューム一杯ですので、この点カットしてよくまとめたと思います。
*1 当エピソードにはミュウツーを生み出した博士の、この実験を始めたそもそもの動機が描かれている。博士は何も強いポケモンを作りたかったわけではない。彼にはアイという娘がいたのだ……


それから美麗なCGアニメーション。CG酔いすることもなく、とても綺麗でした。ガラスや液体、炎などの表現は本当に綺麗になりましたね。公開前には、CGにやや違和感を感じるなど不安もありました。ありましたが、声や効果音がいつものアニメと同じなので、なんだかんだですんなり入ることができました。

リメイクにおいて「同じ」というのは大切な点です。全体として、構図、台詞などかなり意識して再現されていて、原作に対する真摯な姿勢を感じました。

工夫がないとも取られがちですが、単純な「焼き直し」かというと、アレンジも多々見受けられました。


例えば、原作が初のポケモン映画作品だったということもあり、基本的には初代(第1世代)までのポケモンが登場しますが*2 、波止場の責任者であるボイジャーさんのセリフとエンドロールに「キャモメ」(第3世代)が登場。また、BGMではブラック・ホワイト(第5世代)の『ポケモンリーグ』や、サン・ムーン(第7世代)の『戦闘!野生ポケモン』も確認。ポケモンの技も、当時は存在しなかった「エナジーボール」「リーフストーム」が登場するなど、このように一部で世代が更新されています。

*2 この「世代」とはドラマでいうシーズンのようなもの。ポケモンのキャラクターの追加時期によって大きく分類される。現在は第7世代。2019年11月の新作で第8世代となる。ミュウツーの逆襲は基本的には第1世代のみでキャラ構成されている。ただし原作は金銀(第2世代)の発売を控えトゲピードンファンのみ先行登場した。


ただ、新たな世代のネタが盛り込まれているとはいえ、そこから何か新しい展開が起きるわけではなく、新しいものがポンと出てくるだけなのは少し気になるところです。
「カスミはギャラドスが苦手」という、今時その設定をどれだけの人が覚えているのかと疑問に思うほどのアニメオリジナル設定を再現するまでにリメイクに徹するなら、新世代のネタは無くてもよかったような気もするのです。
特にキャモメ。こうして一匹だけ、1998年の劇場版には存在しなかった新ポケモンが出てくるというのも逆に違和感を感じます*3。それなら、城に招待されたエリートトレーナー達の手持ちを変えるなどのアレンジがあっても良かったのではないでしょうか。
*3 ハギ老人をはじめ、キャモメを愛するトレーナーの方々、申し訳ございません。


……しかし本当に元の作品にあった要素をアレンジして変更して欲しかったのかというと、実際のところ、そのまま出てきて嬉しかった点が多々あるのも確かなのです。特に冒頭での「レイモンド」*4 再登場は感動に打ち震えましたね。
*4 「ポケモンバトル、デキルカナ?」と片言の日本語で勝負を仕掛けてきた男性。


本作は、サトシ、ピカチュウ、タケシ、カスミ、ムサシ、コジロウ、ニャースなど、21年の時を経てなお現役で同じ役をされている方がほとんどですが、レイモンドは長らくテレビでお見かけしなくなっていました。久々に連絡を取りたくなったテレ東から「連絡先求ム!」と「捜索願い」を出された事もあったほど。まさか再び映画館でそのお声を聞けることになろうとは!

映画館で耳にして感動したお声といえば、昨年亡くなられた石塚運昇さん…… オーキド博士のお声を劇場で聞けたのも良かったですね。正直「ポケットモンスター、縮めてポケモン」、このナレーションだけで古くからのファンは号泣です。

ミュウツー役の市村さんも、変わらず、再び逆襲のミュウツーとして再会。

そう、なんだかんだ言って、再び映画館で「馴染みの顔ぶれ」と出会えたことは素直に嬉しかったんですね。


そう思うと、これは、同窓会だったのでしょう。


同窓会。


ちょっと雰囲気が変わったヤツもいるけれど、だいたい基本的な所はみんな変わっていない。とすれば、なんだかんだで、本作、納得できるんじゃないでしょうか。リメイク作というのは、必ず昔の作品と比べられるので大変でしょうけれど、これはこれで良かったと思います。


それでは、みなさん、また来年。

 

 


アーボ足
エンドクレジット後、「次回2020年夏公開決定」の文字と一緒に現行アニメ柄(アローラシリーズ)の緩い作画のピカチュウが出てきて、それまでのCGとのギャップに笑ったのは吾輩だけではないはずだ。
あと、剣盾の予告にあったダイマックスバトルの場面、劇場の大画面で見るの最高に楽しかったので、Switchプロジェクターにつないで遊びたいです。

 

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全国 映画バー&カフェめぐり

どうも、映画の為なら全国各地、西へ東へ神出鬼没な吾輩ことシネマ座です。いやぁ、振り返ると、映画館だけでなく、映画好きさん達が集うバーやカフェにも、なんだかんだで沢山行ったんじゃあないでしょうか。ということで、ここいらでちょいと、今までの足跡をまとめてみることにしました。きっとまだまだ沢山素敵な場所が各地にあることと思いますので、オススメあれば是非またご紹介頂ければ幸いです〜

 

なお、お写真ですが、他のお客様が写り込んだものがほとんどだったので、看板とか、手元とか、まぁ、そんな感じです。店内の様子は…… そうですね、あっ、ぜひ、直接足を運んでお確かめください!

 

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▼ 関西

 

・Film bar Wunder [フィルムバー ヴンダー]

(大阪:長堀橋駅 徒歩1分, 心斎橋駅 徒歩8分)

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店内いたるところ、何もかもが素敵な名店。映画のタイトルを冠したカクテルが多数あり、メニューに無くても、マスターがご覧になられた事のある映画ならお願いできます。本当に映画にお詳しいです。フードも映画にまつわるメニューありで、どれも美味しいです。とにかく、非常に落ち着きある雰囲気の良いお店。カウンターがメインで、テーブルは1卓しかないので、行くときはだいたい少人数でお邪魔しています。

 

 

・CROSSOVER [クロスオーバー]

(大阪:日本橋駅 徒歩4分, なんば駅 徒歩7分)

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アメコミカフェ&バー。店内には所狭しとアメコミグッズとアメコミが並べられており、アメコミは自由に読むこともできます。定期的にトークイベントなども開催。カクテル・フードは共に映画にまつわるメニューになっており、アメコミ関連、その他メニューに無いものもお願いできました。大阪らしい、愉快で楽しいお店です。

 

 

・シネマブックカフェ

(大阪:なんばパークス併設)

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映画館併設のカフェ。パンケーキやパスタなどの簡単な軽食があります。メニュー名は映画タイトル、ズバリ!……ではなく、それとなく匂わせる名前となっています。明るい雰囲気のカフェなので、ふらっと気軽に入れるでしょう。壁面に飾られている映画パンフレットは自由に読むことができますので、映画が始まるまでの待ち時間にいかがでしょうか。

 

 

・Bar&rest. 245 [ふじこ]

(兵庫:阪神尼崎駅 徒歩3分)

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お名前の通り、店内は所狭しとルパン3世の愛を感じるディスプレイ。ルパンはもちろんの事、アメコミをはじめ、映画方面にも強く、リクエストで映画カクテルをお願いすることもできます。常連さんにも映画好きさんが多く、時には貸切で賑やかなイベントをされていることも。ハンバーグドリアや焼きそばなどなど、ご飯が美味しいのもポイントです。

 

▼ 関東

 

八月の鯨 [はちがつのくじら]

(東京:渋谷駅 徒歩5分)

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東京の大人気有名映画バー。休日に行く度、大混雑ですが、ある程度待てば入れるかと思います。カクテルは映画のタイトルでオーダー。フルーツなどを駆使した見事なデザインのものも多数あります。ただし、本当に混雑しているときは、凝った内容になるタイトルは断られることもあるので、様子を見て「できますか?」と聞いてみると良いようだ。ゆっくりするには不向き。

 

 

・神田FLUX [かんだフラックス]

(東京:神田駅 徒歩2分)

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言わずと知れたSFバー。店内にはSF映画を中心としたプロップが沢山展示されており、ワクワクが止まりません。メニュー表にはSFやアメコミ映画のタイトルが並んでいますが、その他リクエストも可。フードはBTTF2に出てくるピザなど頂きました。駅近なので、東京遠征の帰りにも。ただし時々貸切営業されているので、確実に行きたい場合はツイッターをチェックです。

 

 

・新宿FLUX [しんじゅくフラックス]

(東京:新宿駅 徒歩6分)

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神田で名を挙げたFLUXの二号店。新宿駅構内で迷子にさえならなければアクセスが良く行きやすい。こちらも店内、さまざまな映画グッズが展示されておりついニコニコしてしまいます。広く明るいので一人でも入りやすいです。いつぞや1人で行った時はカウンター席で、気さくなお姉様がお話しして下さいました。メニューには神田と同じく、SF映画やアメコミ映画の名前が並んでいます。もちろんリクエストも可。アマプラ配信の某ドラマなどもオーダーできました。

 

 

・Cinema Cafe PIZZERIA BAR

(東京:立川シネマシティ 併設)

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映画好きの聖地・立川シネマシティ併設のカフェ。自慢のピザ釜から、待合ロビーに向かって強烈に良い香りを放ちます。これがまためちゃくちゃ美味しいので、極音上映かなにかで立川遠征したときは、一食は是非ここで。上映している映画に合わせて”それっぽい裏メニュー”を展開されていることがあるので、公式ツイッターをチェックしておくと良いことがあるかもしれません。


▼ 名古屋

 

バタフライエフェクト 

(名古屋:名古屋駅 徒歩3分)

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アメコミ、ネズミー、ラブコメ、SFと、何から何まで幅広いジャンルのタイトルがカクテルメニューに並んでいました。店内そこそこ広く、ソファ席もあり、ちょっとした人数で行っても落ち着けます。ただ、かれこれ行ったのがもう数年前で、フードに関してはちょっぴり忘れてしまいました。アクセス良かったのでまた機会を見つけて寄ってみたいです。

 

 

▼ あしあとひとこと番外編

・SAKE BAR かまえ (北海道:札幌)

映画『探偵はBARにいる』に出てくるマスターが本当にマスターをされています。これまでに出演された作品の、撮影時の思い出話を聞かせていただきました。


・クリスティ (東京:神田)

早川書房の喫茶店。期間限定コラボカフェ、『ブレードランナー』の際に立ち寄りました。2つで十分ですよ!


・moon walk (京都:四条河原町)

四畳半神話大系』に出てくる「月面歩行」のモデルとなったお店。アニメでも要所要所、再現されています。


・MOTION DINNER KYOTO (MOVIX京都 併設)

映画館併設カフェですが、いわゆる映画にまつわるメニューはあまりありません。ただ、店内BGMは映画関連の選曲に凝っています。ドリンクをテイクアウトカップに入れて貰えば、そのままシアター持ち込みが可能。


▼ TO BE CONTINUED…

・BIG FISH (東京 杉並区 高円寺)

・BAR New Cinema Paradiso (東京 港区 赤坂)

・出町座 (京都市 出町柳)

・WILD BUNCH (大阪 天神橋筋六丁目)

AFTER THE RAIN (福岡市 天神)

・映画サントラ&JAZZ Bar 南無2(福岡市) 平日のみ

 

٩( ᐛ )و  < いつか行くぞい!!

 

ポケモン・イズ・リアル!!すごいぞ、実写版。『名探偵ピカチュウ』

ピカピカー!!ついに公開されました『名探偵ピカチュウ』!!世界に先駆けて日本で先行公開だって!?いいのかい!?ありがとう!!!

とにかく感想を言いたくて文章を書いていたら、こんなどうしようもない記事ができたのですが、とりあえず情熱と勢いの限りで公開してみます。以下もう普通にネタバレしていくので、要チュウ意。あと、愛が重いです。「うわ、」と思ったらすぐブラウザバック(死語)してください。まぁ…… 誰が何をしようと!ワタクシを止めることはできない!

 

◾️結構イケる実写版

いやもうね、結構イケるどころか、これもうほんと最高でした。正直な話、毛むくじゃらのピカチュウを初めて見たとき、「キモ」と思った人、挙手。はい。私もです。ごめんなさい。でもね、こちとら、ずっとゲームやテレビアニメの、輪郭のつるっとした印象なんですよ。昨年も映画ポケモン(みんなの物語)で、アニメのピカチュウがサトシにすり寄ったとき、毛がふさふさしている描写が一瞬入っただけで、「うわ、体毛だ」ってビビっていたんです。それが、毛だらけですよ。ところがどうにも、予告を何度も見ているうちに、キモかわいいを経て可愛いになっちゃってるんですよね。今思えば、去年のアニメ表現はこのリアル描写までの緩衝材だったのでしょうか。

それにしても、キャラクターアレンジ、3次元への落とし込みがすごくうまい。ピカチュウ一匹とっただけでも、体毛が真っ黄色じゃなくて、微妙にムラがある。それもちょっとお腹のあたりが白っぽい。今のポケモンゲームの公式絵はそれこそ真っ黄色なんですけれど、初代の水彩画のピカチュウは塗りムラで所々白っぽいんですよね。懐古厨※1 ならほぼ全員が「あ、初代」って、思ったと思います。そういう原作に対するリスペクトが感じられるから、こじらせオタクでも好意的に全部受け止められるんです。リザードンの鱗やコダックの毛も受け入れられる。だって真面目に大人がポケモンを考察しているって、見れば分かるからね☆

※1 懐古厨:初期の頃のポケモン愛を特にこじらせたオタクの事

 

◾️はじまりを告げる鳥

ハリウッド映画って、なんか鳥が飛んでいって物語始まるパターン結構多いんですよね。それがちゃんとポケモンでも見られる。これは、ハリウッド映画なんだ!!しかも、飛ぶのはポッポ系。鳥ポケモンがもう何十種類といる中で、ポッポ。マサラタウン※2 から旅立ったことがあるトレーナーなら、多分、これだけで「はじまりの町」って分かっちゃう※3。でもここ、もうひとつ見所があって、建物の向こうに、ドードードードリオがいるんです。ドードリオ。そうです、アニメ第1話です。サトシ少年がマサラタウンを旅立つその日の朝が来たとき、鳴いていた鳥。ドードリオ。ここは間違いなく、この物語においての、はじまりの町。ティムと、映画を見る私達観客にとってのマサラタウンなのです。急所に当たった!涙腺が負けそう。

※2 マサラタウン:一番はじめに発売されたポケモンのゲームで主人公が旅立つ町

※3 ポッポは主人公が初めて踏み入れる道(1番道路)で出るポケモンの代表

 

◾️人とポケモンとの距離感

ティムと友人の会話から、この世界ではポケモンを持つ人間と持たない人間がいるとすぐに分かる、この世界観の解説場面。特に原作ゲームをやっている人間は、みんなポケモントレーナーとして世界に投げ込まれてしまうので、ポケモンを持つことが当たり前だと思いがちなのですが、一旦ここでポケモンは必須じゃないと教えてくれる親切設計。「みんなの物語」でも描かれていた世界観ですね。それぞれに、それぞれのポケモンとの距離感がある。ポケモンマスターも、誰もがなれる職業ではないと分かる。でもカラカラを前にしたときのティムは、とっさのことでも、さらっとカラカラの知識が出てくる(孤独ポケモンで、母親の骸骨を頭にかぶっている)。今は会社員をしている彼が、かつてはポケモンマスターを夢見た何よりの証拠。そういうのが、短い時間にきっちり詰まっているんです。すごい。そしてもう一つ、大事な表現があるんです。

ポケモンを持たずに草むらに入るべからず。

いままで何回止められた事か※4。カラカラの攻撃、どう考えても「危ない」。ティムも普通に吹き飛ばされていましたが、進化前の小さなポケモンの技ですら、あの威力です。人間が立ち向かって良いわけないんですよ。見た目が可愛いと忘れがちですが、ポケットモンスターは、ポケットに入るが「モンスター」である事を忘れてはいけない※5。その辺が冒頭で実は一気に説明されているんですよね。この駆け足で、ゲームをやった事が無い人にどこまで通じるかどうかはさておき……

※4 ゲームでは、ポケモン博士にパートナーとなるポケモンを貰うまでは、草むらに入ろうとすると「草むらにひとりで入ると危ないよ」と住人に止められるのが定番。

※5 ポケモンはかつてゲームでは正しく「モンスター」として表現されていました。気になる方は「青版 ゴルバット」や「青版 ナッシー」で画像検索。こんなん遭遇したら怖いて。

 

◾️ライムシティ半端ないって

そんなん実写でできひんやん普通、そんなん出来る?言うといてや、出来るんやったら…… 人とポケモンが共存する世界、美しすぎるやん。案内動画とか、何回でも見たい。消防団員の消火を手伝うゼニガメや※6、いかにも「ポケモントレーナーです」って風貌の人物がポケモンバトルしている映像とか胸熱ですよ。てか、ビルナイじゃん。偉い人、ビルナイじゃん。ベテラン俳優殿がこんな所で何してるんすか。渡辺謙は流石に知っていたけれど、ビルナイは出るって知らなかったからびっくりした。話が逸れた。ライムシティですよ。高所の現場に物資を運ぶウォーグル、町を往く人々、ポケモン、交通整理をするカイリキー、しかも交通整理が必要となった理由がカビゴンじゃないですか※7。警察署の前にいかにも守護兵のように佇むゴルーグといい、署員とともに歩くガーディといい、はああああ、最高かよ。映画を見ている間、隣に座っていた海外の方がこの辺で泣いていましたが、私も泣きました。かつて夢見たポケモンの世界が眼前に広がっているのですから。

※6 消火を手伝うゼニガメ:名作といわれるアニメ(第12話)へのオマージュ。悪さをするゼニガメが人間と出会い一転。「ゼニガメ消防団」を結成し、以後、町の防災活動に協力した。人とポケモンが協力する世界を表す良エピソード。

※7 カビゴン:食べては寝る体の大きなポケモンカビゴンが寝てしまうと細い道なんかは通れなくなる。ゲームでもとうせんぼされて通周りしたっけ。

 

◾️ケン・ワタナベの無駄遣い

この一言につきます。これあれや、町の住人に話しかけたら鍵をもらえるイベント…… それにしてはめっちゃ豪華なキャスティング。贅沢とはこの事ですね。日本のコンテンツなので、日本人キャストを採用していただけたものとお察しいたします。ありがとうございます。ブルーのことを「怖い顔をしているが可愛いやつだよ」とティムに紹介するも、凄まれるとやっぱりちょっとビビってしまう、吉田警部補のポケモンとの距離感がまた絶妙。でも「可愛いやつ」だと思っているんですよね。愛を感じます。ありがとうございます。

 

◾️ピカピカ!!

ピカ!ピカピカピカピカ!!ピカピカピカピカピカピカ!ピカピカピカピカピカピカピカピカピカ!ピカピカピカピカ!!ピカピカピカピカピカピカピカピカピカピカ!ピカピカピカピカピカピカピカピカピカ!ピカピカピカピカ!!ピカピカピカピカピカピカピカ!ピカピカピカピカピカピカピカピカピカ!ピカピカピカピカ!!ピカピカピカピカピカピカ!ピカピカピカピカピカピカピカピカ!!!

 

……え、マジで可愛いんですけど。そういえば、予告でティムがホッチキスをピカ様に突きつけていた理由が、本編見てようやくわかりました。ホッチキスをかちゃかちゃすると、まるで銃のような音がするのですね。おもしろいから今度練習しておこう。

 

◾️「R」って?

結局、何の頭文字だったのか言及さない「R」。しかし長年のファンは「R」といえば、原作での悪の組織「ロケット団」を思い浮かべるので、ミスリード要素としても、「なんだか嫌な感じ」がする要素としても、作用する。たった一文字だが、このアルファベットの使い方は非常にうまい。

 

◾️バーのプリン、港のバリヤード

バーのプリン。全く、シナリオに関係ない。歌っているだけ。でも「プリンの歌声を聴くと眠ってしまう」という設定がしっかり再現されている。最初に荒ぶった通り、世界感の描き方が本当に丁寧。ティムがピカチュウと話すとき、携帯電話をダミーで使うことで、どれだけポケモンと話すことが異常なのかを再確認。あと、ピカチュウとルンパッパの会話から、鳴き声は違っても、ポケモン同士、言葉が通じると分かります。ところが!港の倉庫街に潜むバリヤードは、鳴かない。アイデンティティであるパントマイムを駆使して要件を伝えてくるため、ピカチュウとは会話が成立しないんですよね。でもティムはそのポケモンの特徴をちゃんと知識として持っているので問題ありません。はあぁっぁぁああぁ、細かい!表現が地味に細かいでござるうううう!!最高。

 

◾️闘技場

ポケモンバトル非推奨の街ではポケモンバトルは地下競技となるあたり、アツさとリアリティをうまく両立していると思う。爆音で鳴くドゴームがBGMとしてステージを盛り上げているのもいい。こういうね、バトル以外のポケモンの使い方、いいぞ〜 そしてここで我が嫁ポケモンが出てきます。ゲンガーーー!!!バトルで人気あるカッコイイポケモンです。カッコイイ……(溜息)そもそもガンガーは、ゲームの初代オープニングでバトル場面があるので、その辺りからのチョイスでしょう。

ピカ様vsリザードンのバトルも見所沢山ですね。なによりピカチュウがティムの命令を無視するのが最高です。ポケモン原作の設定を思い出しましょう。ポケモンが、トレーナーの指示を無視する条件。ジムバッジが足りていない時に他人から譲り受けた強いポケモンは、トレーナーが未熟だと判断すると言うことを聞いてくれない。つまり、いくら闘技場で突然ティムがピカチュウが覚える技を羅列して、トレーナーを目指していた知識ある人間だとアピールしても、ピカチュウはこの時点ではティムのことをトレーナーとして信用していないという。それも「ボルテッカーは自分も痛いから10万ボルトで」とか舐めたこと言うんですよ※8。ああ、ゲームでポケモンがいうことを聞いてくれない時も、きっとこんなんなんだろうなぁ。「ハイドロポンプは疲れるから水鉄砲な」みたいな。ふざけんな。ハイドロポンプ以外の技全部忘れさせるぞ。

※8 ボルテッカーは、ピカチュウの必殺ワザ。だが、威力が高い反面、突撃の反動で自分もダメージを受けてしまうため、HPが多くないピカチュウにとってはリスクも高い。

 

おっと、そしてここで忘れちゃいけないのが、ピカチュウ・キャッチ・チャレンジだ。空から落ちてくるピカチュウをティムがキャッチする場面。アニメで何度も見たような光景、おもわずティム君にサトシ少年が重なって見えました。相棒のことを守るべく、自分の身を投げ打つティム。ようやく、真の意味で、相棒に、なれた!?

 

◾️ドダイトスの庭

多分、みんな言及していると思うけど。凄いね。凄くいい。この映画、ポケモンの世界をどんどん掘り下げていきますよ。あの巨大なドダイトス、普通の大きさのドダイトスが出てきた時点で、大きなドダイトスが出てくることは予想がつきましたが、あのスケール感、流石に驚きました。ポケモン図鑑で確認できるドダイトスのサイズは2.2mなので、あれがいかに巨大な事か。ポケモン図鑑を開いたついでに図鑑の説明文を見ましょう。

「小さなポケモンたちが集まり、動かないドダイトスの背中で巣作りを始めることがある(D)」

「移動する森の正体は水を探して住処を移すドダイトスの群れだ(P)」

ドダイトスの背中で生まれてドダイトスの背中で一生を全うするポケモンもいる(pt)」

「大昔の人々は大地の下には巨大なドダイトスがいると空想した(HGSS)」

……この、数少ないフレーバーテキストから「アレ」を生み出したわけです。解釈が完璧すぎませんか。ゲームにはあんな場面一切ないのに、あの景色ですよ。ご丁寧に、ちゃんと水場まである。ヒエッ!!それでこの場面、特に本編で重要な役割は無いっていうね。でも『パシフィック・リム』や『GODZILLA』を世に送り出してきたレジェンダリー社らしくて、良いと思います。こんなのが映画館で拝めるだなんて奇跡ですわ。

あ、ドダイトスに気をとられがちですが、ゲッコウガも良い動きをしていました。水手裏剣やっぱかっこいいですね。NINJAはあれかな、やっぱりハリウッド映画のロマンかな。

そういえばこの辺で、最初はフワフワだったピカ様の毛並みがダメージ受けてバシバシになってきて悲しかったです。いつだったか、ゲームでバトル後のブラッシング機能がオマケで実装されたけど、あれ必要動作だったんだな……

 

◾️そして彼の歌う歌は……

なんやかんやあって、ちょっと泣きながら(泣かないでッ!!!!)ピカ様が元気を出そうとして歌っていた歌、歌ーーーーーー!!!!?????? ち、ちょっと待ってくれ、そ、その歌は、初代、英語版 アニメ ポケットモンスターの主題歌ではないですか!!つまり日本でいう「めざせポケモンマスター」!!その伝説の懐かしのアニソンを、ライアン・レイノルズともあろうハリウッドスターが歌っている。なにそれ凄い。フル版聞きたいんですけど。とりあえず、ポキモンのテーマは確かに元気が出るのでオススメです。

 

(うーん、残念ながら、吹替え版でのここの再現度は低め。英語版の歌を日本語に吹き替えて歌っているせいで、ピカチュウが思いついたオリジナルソングを適当に歌っているみたいになっている)

 

◾️パレードの風景、現実との境界

さて、相対するべき敵も分かって、本拠地にやってきたティム。あのポケモンの見せ場です。あのポケモンといえば、ああっ、目が!!とても、残念!!好き(好き)。変身ポケモンであるメタモンは、何にでもほぼ完璧に変身できますが、目だけは元の点状態となるのがお約束。頑張ってるんですけどねぇ。そのヌケた表現までああして実写で再現されたら、笑っちゃいますよ。そりゃ!本当に、芸が細かいです。ちなみにこの設定は元々ゲームにはない、アニメオリジナル設定なので、製作陣はおそらくかなりオタク。

そしてシナリオは超展開に。ここで出てくるバルーンやテレビに映るビジュアル映像には、元のアニメタッチが採用されているんですよね。ここで絶妙に、メタいレベルで我々の現実世界に寄せてくる。なにより、このパレード自体が、かなり現実にリンクしているんです。こうしたバルーンを使用したパレードは、実際にニューヨークのサンクスギビングデーで行われており、ピカチュウのバルーンも実際にその場にお見えします。現実世界で実際にあるお祭りと、現実世界で実際に流通するアニメイラストを持ってくることで、さらに増すリアルティ!

 

……と、以上、駆け足で解説いたしましたので、まだまだ話し足りませんが、本作は、全編を通して、ありとあらゆる点で、現実世界にポケモンを落とし込む努力がされている事が、すごくすごくすごくすごく、感じられるんです。それがまた真剣で、ファンとして、これほど真摯な実写版に出会えて嬉しいかぎり。この世界観の作り込みのすばらしさだけで1億点は付きます。私が付けます。

 

吹き替え版は吹き替え版で、アニメ版のオリジナル声優さんが多用されていて、これがまた妙に違和感が、なくて、よい!!ムサシとコジロウの声?ポ、ポケモンだ〜!!

渡辺謙による渡辺謙の吹き替えも必見!

 

は〜 ポケモンは癒しだわ。