シネマ座の怪人

映画館に住みたい

荒野の8人目になってきた話『マグニフィセント7』塚口マサラ上映

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先日、『マグニフィセント7』のマサラ上映に行ってきました。

「マサラ上映」というのは、上映中に声をあげたり、クラッカーを鳴らしたり、紙吹雪を舞いあげたりと、場内にいる他の参加者と一丸となり、大騒ぎしながら映画を楽しむ鑑賞スタイルです。

イベント会場となるのは、塚口サンサン劇場さん。イベント上映以外にも、過去作のリバイバル、ウーハー強化上映など、様々な企画がとにかくファンの心を掴んで離さない、関西の映画好きの聖地です。

その塚口サンサン劇場さんが「荒野の8人目を募集する」と言うのです。これは行くしかありません。

 

人気のある上映回だけあって、今回のイベントチケットは、インターネットでの販売開始時刻より2分で完売。凄腕ガンマン達の早撃ち勝負に。

 

さて、チケットが取れたので、マサラ上映の準備をします。
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今回は銃撃戦が多い作品なので、クラッカーや火薬銃を多めに用意します。火薬銃というのは、火薬を込めると大きな音がなる、リボルバー式のクラッカーです。作中の人物の動きとシンクロさせてバンバン鳴らすと、とても愉快な気持ちになります。

 

マサラ当日

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塚口サンサン劇場さんに少し早く到着。おや?あそこに見えるのは、段ボールで作られたウエスタンバーの入り口では!?どこまで楽しませてくれるのか。期待に胸が高なります。

 

さて、映画が始まるまでは、地下の待合室で待機することにします。

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そこには「西部劇っぽい服で集まらへん?」という劇場側の呼びかけに応えた、我こそが荒野の8人目だという方々が。写真に写っている方以外にも沢山の方が思い思いの格好で参加されており、既に凄まじい熱気です。馬もいました。ちなみに、この日は関西以外からもかなり多くの方が来られていたようです。

 

開場時間となったので先ほどのイカした扉をバーンして、中に入ります。 f:id:cinemaza:20170508201917j:image

すると劇場オリジナル幕間ムービーがお出迎え。

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早速、銃をぶっ放すガンマンも。

なお、まだ映画は始まってまいせん。

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館長による挨拶では紙吹雪も。

勿論、まだ映画は始まっていません。

ここからが本番です。

 

ようやく上映開始

塚口マサラ民は冒頭からトばします。

映画泥棒に合わせて手拍子。

配給ロゴに「ありがとう」コール。

 

そして、主役が次々と登場する度、「キャー!!」というラブコールがあちこちから!!まるでアイドルのライブ会場です。銃をくるくる回した際などの盛り上がりも凄まじく、色男がより一層色男に見えてきます。なんと罪な上映回なのか。

どのキャラもしっかり人気があるあたり、作品のファンの満遍ない愛が感じられて微笑ましかったです。

ただ、グッディはやや別格でした。

ガタガタ震えて引き金を引けないグッディに対し、「「グッディ、グッディ、グッディ、グッディ!!」」と場内一体となって応援する様子はアツすぎました。今日こそイケそうな気すらします。それでもグッディは引けません。「「あーあ……」」10倍盛り上がっただけに、落胆っぷりも10倍です。

こんなん、笑うしかないやん……

そして、銃撃戦となるたびに飛び散る紙吹雪に、クラッカーによる発砲音!!場内は火薬の匂いが立ち込め、足元は紙吹雪で真っ白です。

ちなみにこの紙吹雪は、上映終了後に参加者が自主的に片付けるのがお約束。「次」も遊びたいからお片づけはしっかりと。箒やゴミ袋を持参する人も。

イベント上映は優しさに溢れています。

これもまた感動的な一幕でした。

 

最後に、ソニー・ピクチャーズさんからご好意で参加者にスキットル3個とポスター1枚が抽選にてプレゼントされました。そして、このポスター、なんとイ・ビョンホンの直筆サイン入り!!

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こちらは偶然にもイ・ビョンホンのファンの方が当選。見ているこちらまで嬉しくなりました。

  

マサラ上映は騒がしいけれども、クラッカーや掛け声を合わせるうちに、場内だけでなく、意外と集中して作品に入り込み、映画とも一体になることができる、不思議な上映方式です。

もし、今後好きな作品のイベント上映と出会うことができたら、是非一度参加してみてください。映画の楽しみ方の幅が広がりますよ。